ジョリーフォニックス について

Jolly Phonics(ジョリーフォニックス )とは

Jolly Phonics textbook
ジョリーフォニックスは、歌や「音」のアクションで、自然と読み書きの能力が身につく画期的なフォニックス手法です。

フォニックスの教材、というとシンガポールでもローカルの幼稚園の数多くが取り入れているLetter LandやZoo Phonicsなど、優れた様々な教材があります。

講師自身、今まで色々なプログラムを子どもたちに試してきたのですが、その中でも、最も効果的にフォニックスを教え、子どもたちが楽しみながら学べるという理由でJolly Phonicsをベースに、お母さんや子どもたちに教えています。

ジョリーフォニックス(Jolly Phonics)とは、イギリスにある、Jolly Learning社によって考案された、読み書きを習得するための基礎を学ぶための教材です。ジョリーフォニックスは、音と綴りの関係を覚えやすいように、お話やアクション(動作)、絵、歌など多感覚を用いた指導方法で文字と音を教える「シンセティックフォニックス」という新しい学習方法です。楽しく、音を体で覚えるため、基本の42音それぞれに特徴的なアクションをつけながら、1つの音ごとに指導していきます。

『文字(綴り)と音の関係』を基礎から学んでいきますので、まったく英語を学んだことのない状態であっても数時間のレッスンが終わった段階からすぐに初見の単語が読め、聞いた単語が書けるようになっていく。これが私が一番いいな!と思いジョリーフォニックスの教材を利用している一番の理由です。

ジョリーフォニックの特徴

  • 学ぶ順番は s,a,t,i,p,n,で、アルファベット順ではない。
  • 最初に文字の「音」を覚え、文字の「名前」は、あとから教える。
  • 最初に使用頻度の高い「小文字」から覚え、「大文字」は、あとから教える


ジョリーフォニックスは、学ぶことによって、5つの基本的スキルを身につけてもらうことをゴールにしています。
*詳細はJolly Learning社の「ジョリーフォニックス保護者/教師用ガイド」をご覧ください 

ジョリーフォニックスで身につける5つの基本的スキル

1 文字の音を覚えること

Jolly Phonicsでは、26個のアルファベットのみの音だけではなく、英語の42個の音を学習します。頻出頻度の観点から、これらの音は7つのグループに分けられます。

1 s, a, t, i, p, n
2 c, k, e, h, r, m, d
3 g, o, u, l, f, b
4 ai, j, oa, ie, ee, or
5 z, w, ng, v, oo, oo
6 y, x, ch, sh, th, th
7 qu, ou, oi, ue, er, ar

 

2 文字の形を覚えること

見るだけでなく、ザラザラな文字を触ったり、などさまざまな感覚を使うアプローチで文字の形と正しく書く方法を学びます。また鉛筆を正しくもつ方法もしっかり身につけます。

3 ブレンディングすること (文字と文字をつなぎ合わせて一つの単語として読むこと)

ブレンディングとは、単語に含まれる文字の音を1つずつ読み上げ、それから、その音全体で1 つの単語を形成するように音を融合させながら読むことです。ブレンディングは、英単語を読む際に最も必要なスキルです。

例えば、patという単語を読むときには、pは/p/, aは/a/, tは/t/と一つ一つの文字を音で読み、この3つの文字の音をくっつけて、patと読みます。

お母さんむけ、子ども向けフォニックスのクラスでも、習った音を使い、単語に含まれる文字の音を1つずつ読み上げ、繋げて読む練習を繰り返しします。

4 セグメンティングすること(言葉の音を認識すること)

単語の中の文字の音に焦点を当て、聴き分ける力を身に付けます。セグメンティングは英単語を書く際に、最も重要なスキルです。

例えば、/dog/という音を聞いて、その単語に含まれている音を/d/と/o/と/g/それぞれに分割し、それを、d-o-gという文字に書き起こします。

5 ひっかけ単語を覚えてること

ひっかけ単語 (Jolly Phonicsでは、Tricky Wordsといいます)はフォニックスのルールにあてはめて読みづらい単語のことです。例えば、he, said, oneのように、ブレンディングによって読めない不規則な単語などがあります。Jolly Phonicsでは、72個の単語をひっかけ文字とし、ある程度子どもたちが、42音を理解してきたら教え始めます。